2017年04月21日

米抜きTPP推進へ=日本、11カ国で結束目指す―来月下旬に閣僚会合

時事通信 / 2017年4月20日 20時46分

 トランプ米大統領が離脱を決めた環太平洋連携協定(TPP)について、残りの署名国である日本など11カ国は20日までに、米国抜きの協定発効を目指す方向で本格検討に入った。5月下旬にベトナムでTPP閣僚会合を開き、具体的な議論に着手する。ただ最大市場である米国の不在に対する各国の思惑は複雑で、日本が議論を主導できるかが焦点となる。

 麻生太郎副総理兼財務相は19日午後(日本時間20日午前)、米ニューヨークで講演し、5月20、21両日のハノイでのアジア太平洋経済協力会議(APEC)貿易相会議に合わせて開くTPP閣僚会合で「11カ国だけでやろうという話が出る」と述べた。現職閣僚が公の場で米抜きTPPを容認する立場を明言したのは初めてだ。

 TPPは米を含む12カ国が合意・署名した。発効には国内総生産(GDP)の合計額が85%以上を占める6カ国以上の議会承認が必要で、現行協定のままだと、米抜きでは実現しない。トランプ政権発足後、安倍晋三首相や石原伸晃TPP担当相は、米抜きTPPの選択肢を含めて他国と水面下で調整してきた。

 ここへきて米抜きTPP推進を明確にし始めたのは、米の復帰は当面ないと判断したためだ。来日したペンス副大統領は18日の日米経済対話で「TPPは過去のものだ」と断言。日本との2国間自由貿易協定(FTA)に意欲を見せた。

 また中国を含む東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の妥結機運も高まってきた。日本としては、高い水準での貿易・投資自由化を目指すTPPを実現し、アジア太平洋で中国が通商ルール作りを主導するのを避ける狙いもある。
posted by beetle at 07:40| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする