2017年02月17日

『五月動乱』は不可避?

おととひの世界 2017-02-16 21:44 狂躁亭日乘

ネタニヤフ・トランプ会談
『 パレスチナ問題に関しては
あくまで2国間による解決
という形にはこだわらない 』

とトランプ合衆国大統領
あらためて明言

しかしこの問題に関する国連決議は
基本的に2国間での解決を
前提としており
つい最近も昨年末12月23日に

パレスチナ国家承認の方向性を打ち出し
しかもこの時はオバマ政権の棄権により

米国が事実上
パレスチナ国家承認への流れを認めた
国連決議はこの時点で成立している

しかも昨年末の国連決議は
全国連加盟国への法的拘束力を
有している

つまり国連とその加盟国は
建前としてパレスチナを国家として承認
そういう流れを作ったのはオバマだった

もとより国連は
イスラエルとパレスチナの
2国間の話し合いにより
問題を解決していくという方向性を

数十年前から打ち出していたが

トランプ大統領は
これを公式に否定したわけだ
オバマ以前の合衆国大統領は
イスラエルの不利益になる国連決議には
拒否権を発動してきた

しかしそこまでで
あえてパレスチナ国家樹立を
認めないという

踏み込んだ言い方をした
大統領はいなかった

『2国間の解決にこだわらない』
ということは


アメリカ合衆国大統領が
パレスチナ国家を
承認しなくてもいいと
いったも同然である

もちろんパレスチナをはじめ
アラブ側これを認められるわけがないし
反発必至どころではなくなる

しかしアメリカの議会は両院ともに
ロビイングの力関係から

イスラエル支持が大勢

アメリカ大使館は現在の
テルアビブから

イスラエルが自分たちの首都だという
エルサレムに移すという
議会決議を1990年代から可決している

イスラエルの首都をどこにするか?
という問題は

イスラエル建国の時も
さらにイスラエルが国連に加盟する時も
問題になっていること

イスラエル側はあくまで
『エルサレムが首都』だと言ってきた

しかしエルサレムは
ユダヤ教キリスト教
さらにはイスラム教の聖地である

『ユダヤ教国家イスラエルの首都』と
一方的に決めてしまうことが
できない

であるからして

国連決議でもこの問題は
懸案として解決は繰り延べになってきた

エルサレムはどこに帰属するか?
という問題は
国連でもペンディングになっている

だからアメリカ合衆国は
イスラエルの擁護者でありながら

アメリカ合衆国大使館を
エルサレムに置くことを控えてきた

しかし議会が正式に
これを可決してしまったため
窮地に立たされた
当時のクリントン政権は

いわば苦し紛れに
大統領令を出して議会の決定を
半年凍結するということ
そして半年たったらさらに
それを繰り返すということで

ずっとこの問題の解決を
先送りにしてきた

最後のアメリカ大使館
エルサレム移転を延期する大統領令を
出したのはオバマであり

この効力は今年の5月に切れる

その先はアメリカ大使館が
そこにあってもなくても
アメリカはイスラエルの首都を
エルサレムと認め
大使館をおかねばならなくなる

トランプは大統領候補であった時から
ユダヤ人団体での会合で

自分はイスラエルの100%1000%の
味方であると言ってきた

最も信頼する娘のイバンカは
正統派ユダヤ人の夫に従って
ユダヤ教徒であり

トランプはその娘を
全面的に信頼し何でも言うことを聞く
と言われ

その娘がアメリカ大使館の
エルサレム移転に反対する可能性は
ほぼゼロである

おそらく今年5月に切れる
大統領令の延長はないと思われる

その時に何が起こるか?
ちょっと神のみぞ知るという感じだね
おそらくトランプ政権に
何でも反対する議会でさえ

これには賛成するだろう
アメリカの上下両院は
イスラエルの国策に反対する議員は
当選できないからだ

しかし国際社会というより
イスラム圏がこれに黙っている
ということはありえない

今年の5月は大変なことになるな

しかしこういうあらかじめわかっている
タイムテーブル上の危機は

必ず便乗されるもんなんだな

世の中は平和を望む奴ばかりではない
ほんとうに平和になっちまうと
困る連中は大勢いる

そういう連中にとっては
むしろ『動乱こそ望むところ』

ちゃぶ台返しをやって
自分の思うとおりにする

道理を引っ込めてムリを通す

そのための大道具小道具が
揃うわけだからな

今年の5月は
フランスの大統領選挙
現状ではマリー・ルペンが
大統領になるだろう

おそらくドゴールが始めた
第5共和制の重大な曲がり角か
それが終わってしまう日に

それどころか革命以来
自由・平等・博愛の旗を掲げてきた
近代共和制フランスが終わる日に
なりかねない

オタメゴカシではない
本当のポストモダンがやってくるわけだ

ここへきて彼らが
大量に容れてきた
イスラム難民が意味を持ってくるだろう

どうやっても国内対立の種にしか
なりようがない

もしそこで
イスラエルが動き出したら
どうなるだろうか?

普通なら国際世論の
総スカン必至だけれども

ヨーロッパの状況がそうなった場合
おそらくそうはならない

ことによると
シリア難民が大量に入ってきたのは

中東の騒乱を煽って
大量の難民を発生させたのは
そのためだったんじゃないのか?

中東での舞台回しの
下準備だったかもしれない

彼らがエルサレムに手を出す時
おそらく一気に

バル・コホバの乱以来
破壊されたままの
ユダヤ神殿の再建まで
やってしまうだろう

いずれにせよそういうことが
5月以降起きてくる蓋然性が高い

来年は旧約聖書に預言された
イスラエルが再建されて70年目の年

すなわち『終わりの時』だ

それなりにファナティックな
ユダヤ教徒ならば
準備をしなければならない時期だろう

またこういう連中には
アメリカのティーパーティーのような
キリスト教原理主義者も同調する

彼らはそれが起こらなければ
救世主は再臨しないと考えているからだ
この辺りは東海の離れ小島にいる
我々にはちょっと理解できない話だね

問題はイスラエルもそうだけど
ロシアとイランがその時にどう動くかだ
北の果ての大国とペルシャと
その他周りの国対イスラエル
という構図は

旧約エゼキエル書38章に描かれた
世界最終戦争の構図そのものだ
全世界の狂信の輩が
手を叩いて喜ぶだろう

北朝鮮の有事はそれから
目をそらすための目くらましとして
使われる可能性があるし

中国はどこかから粉をかけられる

おそらく火事場泥棒
手詰まりの時に頼まれれば
自国周辺のどこかでやるだろうよ

ともかく春から夏にかけて
大変なことが起こる

というか始まるな
そいつだけはどうやら
避けられそうもない感じだ

案外アメリカのユダヤ人団体が
伝統的に民主党支持だったのを
改めてまで

トランプを応援したのは
そのタイムテーブルに沿ったもの
だった可能性もあるね

オバマ政権はともかく
ユダヤ人に冷淡だった
そのことに対する意趣返し以上の
意味があったのかもしれないな

その時が来たら
そういう大統領を
すなわち自分たちが
乾坤一擲の大勝負に出る時に
邪魔をしない大統領

それこそが
ドナルド・トランプだったのかも
しれないよ

現状人事の段階で八方塞がりだろ?
しかしまさに中東ど真ん中で
事変が起きて

イスラエルが何か
強硬策に出た場合
マスコミも議会も一転して
大統領支持に回るはずだからな


トランプ政権は現状その方向に
どんどん追い詰められているよ
posted by beetle at 07:35| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする