2017年01月10日

向こう一年が大勝負

おととひの世界 2017-01-10 07:46 狂躁亭短信

前にちょっと触れましたけど
中国の表向きの外貨準備

日本円にして約300兆円
ちょっと日本の3倍以上あること
になってはいるんだけど

実際の所正味
その3分の1だろうと

300兆そのうち3分の1は
動かすことができない
もしくは動かすことが難しい資産

そして3分の1は
直接の国営のみならず地方まで
含めた不動産への過剰投資で
ボロボロになっている
金融機関の貸倒引当金

だから実際は3分の1
せいぜい100兆円だろうという

ところがここへきて

それほどあるかどうか怪しい
というデータが次々と現れている

まだ完全ではないが
中国の人民元も
ドルとペグしている

中国国内の金持ちや高級官僚の金は
毎月少なくとも5兆円以上
多い時は10兆円以上
毎月外に逃げ出している

昨年の10月から
12月までの間はそうだった
加速しているわけだ

しかし中国にカネを呼び込もう
と思ったら人民元は
むしろあげなければならない

現に去年まで熱心にやっていた
IMFのSDR
人民元構成比率組み入れは
そのための準備でもあった

しかし一方で中国の実態は
巨大な組み立て屋だから
特に工業製品の輸出には
絶対に人民元が安いほうが有利だ

人民元は高い安いどちらがいいか?

結局の所中国当局は
国内に投資を呼び込むためにはむしろ
人民元を安くして輸出を伸ばそうと
その方向に切り替えつつある

しかしそのために
世界全体の景気が上向かなければ
ならないけれども

その可能性はほとんどない
トランプ相場と言ったって
メッキが剥落するのは
時間がかからないだろう

いわゆるBRICsの親分格である
中国とロシアは共同して

国際的なドル決済システムとは
別の決済システムを

要するに現在ブリュッセルに
おいてあるような
巨大なコンピュータによる
Swift国際決済システム
とは別のデータセンターシステムを
構築しつつある

これによって
ロシアや中国などBRICs国家が
ドルによる決済無しにしようという

そういう世界を目指してきたわけだ
アレだけの借金国家
アメリカの通貨であるアメリカドル

これが今でもツブレずに
モッているワケ

ドルそのものの需要は
なくならないからだ

まずペトロダラーシステム
1973年のオイルショックに便乗して
国際市場での原油はすべて
ドル決済でなければ扱えないようにした

これによって全世界が
原油を買い

そのために1度は
ドルを買わなければならなくなった

どれほどドルを
輪転機をフル回転させて印刷しても
ドルの需要はなくならないわけだ

そもそも紙幣の発行残高など
ドル全体の残高の数%

だから平価で
ニクソンショック以前は
トロイオンス35ドルだった
金との相場

1000ドル2000ドルになって
実質30倍以上インフレにしてあっても
それほど大きなことにならない

さらにはスウィフトその他での
国際決済でのドルの需要もなくならない

ともかくドルの需要を減らそう
ということで

中国やロシア
ああいうことをやっているわけだけど

それではアメリカヨーロッパが
現在何を考えているかというと

別の形での『ドル抜き体制』
つまりロシアや中国が考えているような
頑張って金準備を増やし

ということではなくて
まず銀行間の取引において

いちどきに仮想通貨を導入してしまう

これは現在欧米の銀行が
急速に進めており

遅くとも2018年には実現する見込み

AICという
おそらくブロックチェーン2.0を
実装した仮想通貨で

これは先の通貨構成比率
大幅見直しを受けて

人民元の信用組みいれている
IMFのSDR

つまりIMFによる
特別引き出し権とリンクするように
なっているという

ここでまんまと中国は
持ち上げられておきながら
結構いっぱい食わされた格好だね

ドルが揺らいでいる現在
IMFの信用を維持するために
人民元は利用され

強化された
IMFの信用を逆に利用して
それを国際銀行間決済専用仮想通貨
のための信用に組み入れている

彼らはそれをテコに
キャッシュレス化を一気に
進めようとしており

それも現在見られるような
ビットコインのようなものではなく

まず銀行同士の決済で
金融恐慌の時にショートしやすい
アメリカドルのようなものではなく
そこから電子仮想通貨に
イッキに持っていく

この時点でロシアや中国よりも
2歩も3歩も先に行っているわけだ
むしろロシア中国が
周回遅れだと言っていい

そしてその先には
ブロックチェーン2.0が
待っているわけだ

つまりデンマークやスウェーデンで
すでに始まっているような
キャッシュレス社会に
いっぺんに持って行く

エンドユーザのための
ビットコインのようなものではなく
まず銀行間取引のための
基軸通貨を覆してしまう

というのが彼ら・欧米金融機関の
やり方なんだ

ビットコインは言ってみれば
ブロックチェーンバージョン1.0

しかしいま欧米が始めているのは
その2.0だ

強化されたのは
電子台帳システムの堅牢さ
我々がキャッシュを使ったところで
どこで使われたかの履歴は残らない

クレジットカードを使えば残る
しかし履歴閲覧は制限がかかる

多くは金融機関レベルが
スイフトに照会しなければならない

ところがブロックチェーンを使うと

あちらこちらのグリッドに
履歴は残されるし
アドミニストレーターはそれを
照会することができる

今までは税務署員や銀行員や
クレジット会社が
別々に受け持っていたことが

一発で照会できるようになるわけだ

こうなると特定の場所で
ちょこちょこと偽造した所で
簡単にはいかない

あちこちの履歴を突き合わせて
おかしいということになる

だからこれが本命だ
というのが欧米銀行側の言い分だ

偽造の手口
いずれ誰かが思いつくだろ
しかし現在ロシアや中国が
手にしているのはせいぜい

ブロックチェーン1.0のレベルである

だから上流と下流で
先回りしてやろうというのが
アメリカやヨーロッパの考え方

ちなみに三菱東京UFJが
今年の秋から導入すると急に言い出した

銀行独自の電子マネー発行

ブロックチェーン2.0をさらに
アドミニストレーター権限を
制限したもの

つまり一般的なフォーマットよりも
はるかに履歴閲覧をできなく
しているわけだ

おそらく下流部分での
流通の試作実験を始めるつもりだ

それも日本でね
ご存知の通り日本には
中国人が多数訪れている

人民銀行発行の銀聯カードも
出回っている

恐らく競合させようという意図が
あるはずだ

そうやって様子を見ながら一方で
現在次期大統領

ドナルド・トランプが
公言しているように

アメリカは中国を叩くつもりだ

少なくとも今までのような
活動の自由を許すつもりはない
ロシアはしょせん軍事力だけだ

ブリクスの力の本命は中国だ
とみているわけだ
そして現在中国はああいう状態

ジム・リカーズが言うように
仮に人民元を急に引き下げたとしても
向こう1年以内に中国には
重大な経済危機が訪れる

それを見計らって
むしろその時期を早めて
追い詰めてやって

欧米特にアメリカベースで
中国と取り決めさえ結んでしまえば
こっちのものだと考えている

存外トランプというのは
半分そのために建てられた
大統領なのかもしれないよ

主流派からそういう人間を出すと
角が立ちますからね

逆に言うと
それが済んでしまうと
意外と早い段階で何らかの理由で
トランプはおろされる可能性が
あるかもだよ
posted by beetle at 08:04| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする